蛻変(ぜいへん)の記 ~変化を常態化する~

「チームビルディング」と出会い、自分のあり方と周りへの伝え方を変えることで、周り人が手伝ってくれるようになる。「チームビルディング」の考え方や日々の気付きについて発信しています。

本の内容が現実に起こると客観的に受け止めれる

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2020年12月27日 蛻変の記263号
今日も自分の中に起こった「?」や「!」を書いていきます。
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行動経済学にあるテーマを実体験するとより理解が深まる。
今日、体験したのは「少数の法則」と「ピークエンドの法則」です。

年末年始で休みに入ることもあり、料理をつくる負担が上がってきます。
今日は少しでも楽をしようというということで外に食べに行くことにしました。
不要不急の外出ではありますが、娘(小学2年生)に年末年始を大人しくすごしてもらうためにも、
娘のリクエストに応じて「くら寿司」に行ってきました。

何かと騒がしい時期でもあるので、ピークを避けて早めの時間を予約して訪問。
娘にとってはお寿司よりも「ビッくらポン!」の方がメイン。
親にとっては食が細い娘がゲーム目当てに食べる量が増えるので助かる場所でもあります。

いつもの調子でお皿を5枚投入したら始まるゲームにワクワク。
一回目、二回目とハズレが続く。この時点ではすぐ当たるわけでもないよねと娘は余裕の構え。
三回目も外れて、余裕がなくなり始める。
娘自身がお腹がいっぱいになりつつあるので、両親に早く食べるように促して、挑んだ4回目。
これもハズレ。我が家の経験上、四回チャレンジしたら一回は当たっている。
四連続でハズレたことに娘がイライラ。
「せっかく来たんだからもう一回だけね」と約束して再チャレンジするも、これもハズレ。

約束は約束として、ハズレ画面を確認してからお会計。
五回チャレンジして一回も当たりが出なかったことはないので、娘は不満たらたら。で。
「全然楽しくない」「もう行かない」など、家につくまでずっと文句を言っている。

普段なら、娘のイライラに当てられて、こちらもイライラすることもあるのですが、
行動経済学の本で読んだ通りのことだなぁと思いながら、今日の出来事を振り返っていました。
それが「少数の法則」と「ピークエンドの法則」です。

少数の法則とは、サンプル数の少ない偏った情報を、過大評価して一般化してしまうことです。
経験を過大評価しているために、ハズレたことに戸惑う。
自分の経験上、ビッくらポン!の当たる確率は25%なのでそれを絶対視していたんですよね。

ピークエンドの法則とは、ある出来事を経験した際に、感情のピーク時と終了時に基づいて意思決定をすることです。
今回で言うと五回目をチャレンジしてハズレで体験が終わっているため、
食事の経験そのものが面白くないもので終わっているんですよね。
これが当たりで終わっていれば、楽しい食事という体験になる(はず)。

不満たらたらの娘と接すると、私は人間ができていないのでイライラしがちなのですが、
今回は落ち着いて対応することができましたね。
娘が教科書どおりの反応をしてくれたおかげかもしれない。
現実の出来事というより、行動経済学の事例を見せつけられているような感じ。
これからも別の視点で捉えられるようになると事実と感情を切り分けられるのだろうなと思った午後のひととき