蛻変(ぜいへん)の記 ~変化を常態化する~

「チームビルディング」と出会い、自分のあり方と周りへの伝え方を変えることで、周り人が手伝ってくれるようになる。「チームビルディング」の考え方や日々の気付きについて発信しています。

バケツの中身を確認しながら、言葉のバケツリレーをする

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2021年2月8日 蛻変の記302号
今日も自分の中に起こった「?」や「!」を書いていきます。
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会議や打ち合わせはオンラインで、が私の中で当たり前になっています。
オンラインの会議で困っていることの一つが
「自分の声がどれぐらいのボリュームで聞こえているのか」ということです。

音声のテストや録音などを聞いて、大体のイメージはついています。
打ち合わせ中にどれくらいで届いているのかなというのがわからないんですよね。
自分の環境によることもあるし、相手の環境にもよる。
一概に何が原因と突き止められないのが悩ましい。

そのような状態でも自分のできることで場を整えようとする人をみると、
真似しようと思うんですよね。
会議の冒頭でかならず、聞こえているかを確認する。
自分に質問が向いているときに途中で途切れたら、聞き返す。
ただ聞き返すのではなく、途切れたところを自分で推測して、
「これであってますか」と聞く。

こまめに確認する人がいる一方で確認しようとしない人もいる。
声が小さいと周りから指摘を受けても、
マイクを口元に目一杯近づけているとか、設定値は最大にしていると返ってくる。
どれも「自分は」できることはやっている、という自分だけの世界に閉じているように感じる。

自分ができることはやっているので、それ以上やりようがないというのは理解できます。
場を共有しているときに受ける印象が違うんですよね。
自分から状況を確認する人と指摘を受けて確認する人との違い。
「自分の話が相手に伝わらない」ことが前提になっているかどうか、かなと思います。

自分から状況を確認する人は自分の話が相手には全部届かないというのが前提になっている。
リレーしたバケツの中身が減って、相手に届くと思っている。
だからこそ、バケツの中身を減らないようにしたり、中身がどれぐらい入っているのかを確認したりする。
ゲームとしてのバケツリレーは中身の継ぎ足しはだめでしょうが、
相手に伝わってこそのコミュニケーションは中身の継ぎ足しはしてもいい。

逆に指摘を受けてからマイクの設定を確認する人は自分の話が全部相手に伝わっていると思っている。
言ったからには相手は理解したものと捉えているように思うんですよね。
相手に伝わることが前提なので確認しない、ズレるとも思っていない。
なので、自分自身が気をつけないといけない。
相手は自分の言いたいことが伝わると思っているんですよね。
その人相手に話し方を変えてくださいというのは無理な要求。
自分が理解したことが相手の言いたいことをすり合わせたほうが、コミュニケーションミスを減らしやすい。
自分ができることに集中して、相手から行動や情報を引き出す方が楽できるかなと思います。