要請という名の決定
「来月2日から春休みまで休校を要請する」
このメッセージをネットで見たとき、
休校が決まったのかと思っていた。
改めて見ると、決定ではなく要請となっている。
決まったと一言も言っていないのに、
首相自ら発表すると決定したかのような錯覚に陥った。
政治家と普段接点がない生活を送っている
私でも決まったと感じるのであれば、
役所と関係の深いところは決定事項と受け取るのではなかろうか。
これが忖度が発生するキッカケとなる言葉遣いなのかと感じましたね。
政府としてはあくまでお願いをし、
地方自治体が決める。
何かあった場合は決めた地方自治体の責任とする。
「秘書がやりました」にも通じる巧妙さである。
非常事態の中での宣言から
日本の政治家のレトリックを感じる。
小学校一年生の子どもを持つ親としては、
政府の要請を受けて、地方自治体や学校が
どういう決定を下すのかが気になる。
行かせても、休みになっても親の心配は変わらない