蛻変(ぜいへん)の記 ~変化を常態化する~

「チームビルディング」と出会い、自分のあり方と周りへの伝え方を変えることで、周り人が手伝ってくれるようになる。「チームビルディング」の考え方や日々の気付きについて発信しています。

チームビルディングとの出会いーその3

私が受けたチームビルディング基礎講座で取り組んだアクティビティ(共同作業)の1つが全員で輪になってフラフープを下げるというもの。
参加者が輪になって人指し指でフラフープを支え、全員が指に触れている状態で下げていき、地面まで下ろしていくといく。
途中で指が離れた場合は一からやり直しというルールで行う。

私はこのアクティビティをやったことはなく、皆さんでフラフープを下げてもらいますと言われた時の感想は「テレビで見たことある!」というものだった。
このアクティビティをみたのは日経スペシャル ガイアの夜明け : テレビ東京での一コマ。
テレビで見た時は上手く出来ていなかったのをほんまかいという思いだった。
フラフープを目の当たりにしても、大の大人が集まってフラフープを下げるという簡単なもの出来ない方がおかしい、すぐ出来ると思っていた。

いざやってみても面白いほど出来ない!
何故か上に上がったり、斜めになってバランスが崩れたりして中々出来ない。
簡単なものと思っていた分、出来ないと余計にイライラする。そのイライラが伝播して余計に出来ないし、雰囲気が悪くなる。

フラフープを下げるという単純なアクティビティだが上手くいっていない組織の仕事への取り組み方を端的に表している。
フラフープを地面まで下げるというゴールに対して、それぞれが協力しあわないと達成することは出来ない。
結果が出ていない時に、自分はやっているのにあなたたち真剣に取り組んでます?みたいなことを言う人も居るが、そういう人が一人居るだけでもチームとしてはゴールにはたどり着かない。
自分はやっていると思っている人間は自責ではなく、他責になっている。
責められている側はあなたには言われたくないと反発するか、その人を無視する。
さらに仕事の成果はゴールに近づかない。
そうなると他責の人間は周りをさらに責める。責められた側はより反発する。
悪循環が生まれ、さらにゴールから遠ざかる。

単純なアクティビティだからこそ、上辺だけの組織が上手くいかない理由をより実感できる。
上記のような悪循環を断ち切るにはどうすれば良いのかについては次回、書いていこうと思う。