蛻変(ぜいへん)の記 ~変化を常態化する~

「チームビルディング」と出会い、自分のあり方と周りへの伝え方を変えることで、周り人が手伝ってくれるようになる。「チームビルディング」の考え方や日々の気付きについて発信しています。

外から持ってきたものが育つかは環境次第

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2021年5月11日 蛻変の記343号
今日も自分の中に起こった「?」や「!」を書いていきます。
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録画していた林修氏が落合陽一氏にインタビューしている番組を昼休みに見る。
「ガッツはレッドオーシャン」という言葉が印象に残る。

採用面接の中で「ガッツはあります」というアピールに対して、
面接官が「みんな、そうだよ」というやり取りをみて、
「ガッツはレッドオーシャン」が落合陽一氏の界わいで合言葉のようになったというもの。

採用されようとするのであれば、「ガッツがある」というのは当たり前すぎるんですよね。
レンタカーを借りるときに「どの車もガソリンは満タンです」くらい
差別化ポイントにアピールだと思います。

面接の場面で、「ガッツはあります」がアピールポイントになるのだろうか。
採用する側は人員の追加、補充で面接をする。
計画的に増やす場合でも、人員減の対応の場合でも、すぐに辞められるのは困る。
そのため、採用側で「ガッツはありますか」のような質問をすることがある。
面接者の想定問答集に入るようになり、アピールポイントの一つとして定着したのかなと思っています。

その結果として「ガッツはレッドオーシャン」になるんですよね。
採用する側の問題としてはレッドオーシャンをくぐり抜けてきた人の
ガッツを奪う環境が放置されている、と思います。

「ガッツはあります」といって入ってきたのに、いつのまにかガッツが枯渇する。
入ってきたときの勢いはどこかへ消え去り、職場から人がいなくなる。
人がいなくなると、またガッツがある人を補充するという繰り返し。

よそから元気な苗を持ってきて植えれば、元気に育つというわけではない。
畑の土壌が良くなければ、元気な苗を買って来ても同じですよね。
苗が成長できる土壌にしたり、元気がなくなったときにフォローしたりしないと
いつまでも苗は育たない。
無限ループから抜けるには土台を作り直すのが早いかな、と思います