蛻変(ぜいへん)の記 ~変化を常態化する~

「チームビルディング」と出会い、自分のあり方と周りへの伝え方を変えることで、周り人が手伝ってくれるようになる。「チームビルディング」の考え方や日々の気付きについて発信しています。

あいまいな言葉はチームの共通認識を揃えるチャンス

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2021年5月9日 蛻変の記342号
今日も自分の中に起こった「?」や「!」を書いていきます。
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小学三年生の娘の勉強のお手伝いをすると発見があります。
今回、サポートしたのは理科の実験。
家にないものを買いに行ったくらいで、実験そのものは娘におまかせです。

水溶液を手順書に沿って作り、酸性かアルカリ性かを調べて、
結果をノートにまとめるというだけのもの。
この手順書が娘にとっても大人にとっても分かりづらいところがありました。
それは「容量が分からない」ということです。

コップとだけ書かれいたり、少し入れると書かれていたりする。
「コップってどれくらいの大きさなの?」や「少しってこれくらいで良い?」と質問される。

娘にとってはこの手の実験を一人でやるのは初めて。
手順書に書かれていることは忠実にやりたいという性格もあって、前に進まない。

実験に際して条件をそろえておくべきという意見や考え方は正しいと思っておりますが、
酸性かアルカリ性かを調べるのが目的なので、適当でもええやんと思いたくなる。

結局、聞かれても答えられないので、
自分で思ったとおりにやってみて、納得できなければ条件を変えてやってみるというので、
実験は先にすすめることにしました。

この手のコップや少しといった言葉はわかった!となりやすい分、注意がいる。
これが会社でAさんが「コップ20個、納品しといて」という指示をBさんに出したとき、
「分かりました」となっても結果が違うみたいなことはおこりやすい。

AさんはBさんに「(120ml)のコップ」というつもりなのに
Bさんは200mlと理解する。
どのサイズかを伝えてないのも、確認してないのも悪いが、
この手の確認が漏れることは往々にしてあると思うんですよね。
私とその周りだけかもしれないですが・・・
少しといったざっくりした言葉も同じですよね。

ずれを生みやすい言葉を確認するというクセ付けは大事ですが、
私個人的にはチームとして言葉の定義づけを普段からしておきたいと思っています。

クセ付けの一種ではありますが、誰かが少しや早めといったふわっとした言葉を使ったとき、
「少しってどれくらい?」「早めっていつ?」みたいに具体化する。
時間が空いているときに、みなで話して早めはこのぐらいみたいに認識合わせをする。
チームの中で通じる辞書を編さんしていくイメージですかね。

チーム内で辞書が出来上がると、これはチーム用とわかっているため、
他とのコミュニケーションのときにも注意が働くように思います。

面倒なやり方だなと思われるかもしれない。
チーム内で通じる言葉集めと辞書づくり。
ちょっとの手間であとが楽になるものの一つのように思います。