蛻変(ぜいへん)の記 ~変化を常態化する~

「チームビルディング」と出会い、自分のあり方と周りへの伝え方を変えることで、周り人が手伝ってくれるようになる。「チームビルディング」の考え方や日々の気付きについて発信しています。

素直さがチームを支える

「メンバーそれぞれが素直になれる関係になる」

自分がチームで仕事をする際に、
心がけていることの一つ。

「素直」という言葉には
こんなイメージを含めている
・自分の気持に素直になる
・困っていると素直に言う
・相手の思いを素直にそのまま受け止める

長期間のプロジェクトのお仕事をする上で、
気をつけたいのが無理の積み重ね。
メンバーそれぞれが少しずつ我慢を重ねると
いつか破綻する。

限界を迎えるまえに自分の思いを素直に表し、
相手の思いを受け止められる関係性が
必要だと思っている。

仕事の経験を20年近く積んできている中で、
キャリアのスタートした場所がそんな感じだった。

自分が初めて仕事をしたチームには
温かい言葉があふれていた。
「人に訊くことは恥ずかしいことじゃない」
「迷う前に確認することで全体がスムーズに行く」
「大事なことだから何回でも言うよ」
「フォローするために自分がいる」

自分がうまくいかないことがあっても
またやってみようと思えるチームだった。
やってみてはフォローしてもらうだけでなく、
次へのアドバイスをもらう。
またやってみるのサイクルが常に回っていた。

それからは真逆のチームに移る。
「人に訊く前に考えろ」
「こんなことになる前に訊け」
「大事なことは1回で覚えろ」

自律した社会人としては
必要な心構えかもしれない。
チームとしては
訊けない→仕事の質が悪い→怒られる
→訊いてみる→怒られる→訊けない
という悪循環に陥っていた。

そこから悪循環に陥っているチームに属することが
多かったため、自分のベースになる。

キャリアを積んで
自分がプロジェクトを進める側になり、
短期的なプロジェクトであれば乗り切れるが
長期的なプロジェクトであれば疲弊するという
カベにぶち当たる。

どんな人が長期的なプロジェクトでも
上手くいっているのかを観察するようになった。
見えてきたのが、
「自分も相手も素直に思いを伝えられる関係」が
できていること。

気軽に訊けるし、前向きに取り組める。
訊かれる側も、訊いてくれたことに感謝し、
さりげなくフォローする
といったことがあたりまえの世界になる。

歳を重ねるといろいろなプライドが邪魔して
素直になれない。
だからこそ素直に表現することに敬意を払う。

その積み重ねで、
人として認め合えるようになる場ができる。
やってみようという安心感が生まれる。
この安心感こそチームを支える礎石の一つ。


安心感を生むために
「自分がなにができるだろうか」
常に模索している。

「やってみようと思えるのは、どんなときですか?」