蛻変(ぜいへん)の記 ~変化を常態化する~

「チームビルディング」と出会い、自分のあり方と周りへの伝え方を変えることで、周り人が手伝ってくれるようになる。「チームビルディング」の考え方や日々の気付きについて発信しています。

悲観に浸かってから楽観的に過ごす

プロジェクト管理の仕事をする上で、
自分が持っている意思決定基準の一つが

「他人に期待しない」

ということ。

「他人に期待しない」と言っても、
すべての人を「できないかも」といった

疑いの目で見て、人との距離を置く
ということではない。

仕事をお願いする人に伝わっている、動いてくれる
という前提に立たないということ。
「伝わっていない」「わかってもらえていない」
「動いてくれない」ということを自分の起点にする。

伝わった、わかってくれた、動いてくれたら
ラッキーくらいの感覚で自分の行動を決めていく。

行動にうつしていく際は
「どうせ動かないだろ」みたいな疑いの目でみるのではなく、
「ひょっとしたら」「こうなるかも」という感覚で
ものごとを捉えていく。
初めて補助無しで自転車に乗る子どもを見守るイメージだろうか。

この人ならやれるだろうけど、
ひょっとしたらこうなるかも、ああなるかもみたいな思いを
持ち続ける。
「信用」はするけど、「信頼」しない。

これまでの自分は仕事なんだからやってくれる、
チームでの責任があるんだから動いてくれるという
「やってあたりまえ」の考えで動いてた。

やってくれることを前提に組み立てているので、
上手くいかなくなると、「できなかったこと」ではなく、
「人」そのものに怒りが向いていた。

今ではプロジェクトを進めるためにお願いしても
「上手くいかないこと」を前提にゴールまで組み立てている。
もしくはゴールから逆算して起こりそうなリスクを
想像しておく。
自分が取るルートは考えられる限りの最悪の道。

現実は、そうそう妄想したことは起こらないので
きちんと動いてくれたことに感謝しかない。
最悪ルートを自分で感じているため
実際の何も起こらないルートは楽に進んでいる感じがする。

これは自分自身の行動も同じことが言える。
自分を絶対的に信頼しない。
「できないかも」「やらないかも」と思えることがあれば
先回りして「どうしたら上手くいく」かのプランを仕込んでおく。
自分が理想のルートからそれてしまったときに
そのプランを見れば、元の道に戻れる。

「上手くいかないときのために、何を準備しますか?」