蛻変(ぜいへん)の記 ~変化を常態化する~

「チームビルディング」と出会い、自分のあり方と周りへの伝え方を変えることで、周り人が手伝ってくれるようになる。「チームビルディング」の考え方や日々の気付きについて発信しています。

母親の電話対応から学ぶ十年染み付いた習慣の力

今日も自分の中に起こった「?」や「!」を書いていきます。
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染み付いた習慣はなかなか抜けないな、と思った話。
私の両親は元気に二人仲良く暮らしています。
ほとんど使われていないのですが、未だに固定電話があります。
母親が一人でいるときに、そこにオレオレ詐欺の電話がかかってきたときのこと

男性:もしもし、お母さん、俺やけど。
母:誰や?
男性:俺やって
母:誰や?まず名乗れっていっつも言ってるやろ
男性:俺やって、忘れたの?
母:昔から、あんたらは俺やしか言わんのが腹たつわ。
男性:お母さん、俺やって
母:それしか言わんやったら切る

と、電話を切ったあと、怒りのおさまらない母親が私の携帯電話にかけてくる。
「ふざけたことしてけど、何の用?」と第一声からまくし立ててくる。
そして、このやり取りがあったことを教えてくれる。

オレオレ詐欺の男性の第一声は我が家では昔から母に電話するときのはじまり方と一緒だったんですよね。
父、兄、私が母に電話するときは必ず「もしもし、お母さん、俺やけど」で始める。
三人とも声が似ているので、母が「誰や」と聞くのもお決まり。
名乗れって言われてから、名乗るのが一連の流れ。
かけた方が名乗るまでは母親は誰かを答えることも用件を聞き出そうともしない。

家族それぞれが携帯を持ち始めるまでの10年くらいはオレオレ詐欺みたいな電話を受けていた。
今やLINEでしかやり取りしなくなった。
そうなった今でも、固定電話にかかってきた電話に対して昔と変わらない対応をしていたことを懐かしく思う。
大人になってからついた習慣は使ってなくても抜けないものなんだなとも思う。
年単位で積み重なったものというのは自分の中でしっかりと確立される。
一回ずつは大したことがなくてもやり続ける。
当たり前のことをただ積み重ねる。頭では理解しても難しいもの。

イエローハットの創業者である鍵山修三郎さんの言葉が胸にしみる
十年偉大なり、 二十年おそるべし、 三十年歴史なる