ストーリーの力で心を整える
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2021年4月30日 蛻変の記337号
今日も自分の中に起こった「?」や「!」を書いていきます。
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「娘が小さかったころはイライラすることが少なかった」
妻に言われたこの言葉が、自分の中で引っかかっている。
ああだこうだ考えたり言葉にしてみたりしたが、どうもスッキリしない。
出来ていたことの一因ではあっても、根本ではない、そんな感じ。
あの時と今とで何が違うのか。
今日もそんなことを考えていた。
昔を思い出しながら、相違点を探す。
日頃何をしていたのかを記憶をさらっていると
娘が大きくなるにつれて減ったものが見つかる。
それはストーリー。
人のあり方としてのストーリーといったほうがよいかもしれない。
娘が小さい頃は家の中にストーリーがあふれていた。
昼間はアンパンマンから始まりプリキュアといったアニメ。
夜は寝る前に読んでいた絵本。
絵本にしてもアニメにしても子ども向けだが、
一人の人間として自分はどうだろう?と振り返ったり省みたりする機会になっていた。
自分がダメな行動がアニメや絵本の中で出てくる。
自分でうっと思うこともあれば、娘に言われることもある。
ストーリーと内省とが自分の感情を抑えてくれる。
娘が成長するにつれて、絵本の読み聞かせはなくなり、
人のあり方を伝えるアニメも見なくなったりする。
在宅勤務になってからは、目先の仕事のためにビジネス書を優先して読み、
小説から遠ざかっていた。
自分がこうありたいなというイメージに触れていないと、
自分の躾や矯正があまくなる。
実用的でないものの方が自分のあり方の土台を整えてくれる
無用の用とはよく言ったもの。
すぐには役に立たないかもしれないけれども、
自分の心を豊かにしてくれるものにふれる時間は天引きした方がよいものですね