蛻変(ぜいへん)の記 ~変化を常態化する~

「チームビルディング」と出会い、自分のあり方と周りへの伝え方を変えることで、周り人が手伝ってくれるようになる。「チームビルディング」の考え方や日々の気付きについて発信しています。

説明書がわかりにくいのは想定ターゲットじゃないから?!

「業務に意識が飛ばない週末にやるか」と取り組んだのが、
会社のシステム部門から依頼されていたセキュリティ対策の設定。
送られてきたマニュアルに沿って作業する。

マニュアルを見ながらの作業が苦手。
「別紙参照って何やねん!で、その別紙はどこや~」と
「『〇〇ということはしないでください』ってやりそうになったわ」と
ブツブツ言いながら作業する。

マニュアルを見ながら作業するのは何で嫌なのかを
心理学の本を引っ張り出して探してみる。
そこで浮かんできたのが「自律性」というキーワード。

自律性とは自分で物事を選択し、それに従って行動している感覚のこと。
人はこの感覚が低下すると、苦痛を感じる。
マニュアルに従って作業するというのは、自分のペースを奪われるため、
嫌な感じをうけるのは自律性が低下するから。

自分にとってマニュアルがわかりにくいと感じるのは、
「次はこれでええんかな?」と確認したいことがほしいところになかったり、
作業説明が自分にとっては細かすぎて見る項目が多かったりして、
自分のリズムが崩されるもの。

自分にとってわかりにくいマニュアルでも人によってわかりやすいよという
評価になるのも自律性の影響の差。
人それぞれ、「わかりやすさ」というのは異なるため、
全員にわかりやすいと思ってもらえるマニュアルづくりは難しい。

だからこそ、マニュアルも商品同様に誰をターゲットにするのか、
というのが大事になってくるような気がする。
お年寄り向けの商品なのに、
マニュアルが小さい字で書かれてたら本末転倒。
商品のターゲットに沿った、マニュアルになっていることが
商品の使いやすさという評価につながるのかも。
そういう目でマニュアルをみてなかったなぁと思った週末の午後。

「説明しようとしていることは本来の目的にあっていますか?」