蛻変(ぜいへん)の記 ~変化を常態化する~

「チームビルディング」と出会い、自分のあり方と周りへの伝え方を変えることで、周り人が手伝ってくれるようになる。「チームビルディング」の考え方や日々の気付きについて発信しています。

人に動いてもらうには警戒させない

「なぜ用件を先に言わないのだろう?」

仕事のやり取りでの話。
私が打ち合わせ中に、これまで接点のない同僚から携帯に電話が入る。
仕事でもプラベートでも全く接点のない人からの着信で、
「急に何?」と警戒心だけが高まる。

留守番電話にもメッセージがなく、「何かやらかしたかなぁ」とザワザワする。
チャットツールやメールも使えるのにそちらにも連絡なし。
それから2時間ほどして来たメッセージには
「明日、仕事で使っているツールの件で12時に電話します」のみ。

「メッセージ送ってくれたのはありがたいけれども、もっと書くことあったんと違う?」と
一人つぶやく。
ツールの設定変更なのか、使い方なのかもっと何で電話してくるのかを教えてよ、
という気になる。

私の好みの問題だとは思うのですが、自分にとって仕事がしやすい人は
口だけの空中戦はあまりしない。
メモ書きでもなんでも、話すことを文字に起こしてそれを元に話をしてくれる。
事前に送ってなくても、電話中に送ってくれる。
何もないところでは話さない。
相手に「何の用?」と警戒させたり、話を聞いて整理させたりといった負荷をかけない。

相手との認識齟齬がないように、なおかつ最小限のやり取りで済むような段取りを踏んでくれる。
そういう人とは一緒に仕事をしていても摩擦なく仕事が進められる。
仕事の依頼を出すところから着手までが4回で済む。
具体的な内容ではないですが、やり取りとしてはこんなイメージ。

Aさん「この仕事を明後日までに仕上げといてください」
私:「こういう感じで明後日の10時までに提出で良いですか?」
Aさん:「そのイメージと期限はそれで良いですが、明日の14時で一旦見せてください」
私:「わかりました。その段取りで進めます」

実際はより詳細を確認するやり取りはあるにせよ、大体こんな感じで進むと非常に楽。
仕事をお願いする人に作業レベルまでイメージができて、
こういうふうに進んでよというレールをさっとひく。
お願いされた方は気付いたらレールに沿って進んでいる。
強制されているのに、自発的に動いたように感じるというのは
人に動いてもらう理想の形の一つかもしれない

どのようにお願いをすれば、気持ちよく動いてもらえますか?