蛻変(ぜいへん)の記 ~変化を常態化する~

「チームビルディング」と出会い、自分のあり方と周りへの伝え方を変えることで、周り人が手伝ってくれるようになる。「チームビルディング」の考え方や日々の気付きについて発信しています。

答えを引き出せない人との我慢比べ

「相談があるので、お時間いただけませんか?」

プロジェクト管理のコンサルタントとして、一緒に仕事をしている
お客さまから言われて嬉しい言葉。
この言葉をかけてもらうと、仕事していてよかったなぁと
報われる一言であると同時に、身が引き締まる言葉でもある。

相手の相談内容をきちんと受け止めて、
相談前からの期待値を上回って、聞いてもらってよかったとなる。
相手に価値をどれだけ提供できるかが、腕の見せ所。

今日もお客さまからお声がけいただき、
相談タイムを作ったのだが、完全に負け試合だった。
相談相手に自分で考えてもらい、行動につなげる打ち手も
自分で出してもらうのだが、
相手の答えを引き出せず、自分が出すヒントから打ち手を選択することに。

原因は完全に相手と向き合いきれなかった私のミス。
話の序盤から、自分が質門をすると、相手が考えこんでしまっていた。
質問をすると、「うーん」と沈黙するの繰り返し。

問いかけても、なかなか相手の言葉を引き出せないのに、
私が根負けして、「こう考えられませんか?」や
「こうしてみるのはいかがですか」など提案にみせかけた
自分の意見を押し付ける始末。
終わったときに、
「こういう考え方もあるんだなとわかっただけでも良かったです」と
消化不良なのをオブラートに包んだ感想をもらう。

相談相手に満足してもらうためにどんなに自分が苦しくても、
相手のためにもっと良い質問とひねり出さないと行けなかったと反省。
安易な答えに逃げてしまうと、相手のためにならないのはもちろんだが、
自分も成長できない。
お客さまとの我慢比べから逃げたことは恥だが、
今後の自分のために今回の経験はは役に立つ。

「真正面から向き合わずに逃げていることはありますか?」