蛻変(ぜいへん)の記 ~変化を常態化する~

「チームビルディング」と出会い、自分のあり方と周りへの伝え方を変えることで、周り人が手伝ってくれるようになる。「チームビルディング」の考え方や日々の気付きについて発信しています。

デマに巻き込まれずに寄り添ってみる

「仕事の帰りに、お米買ってきて」

この一行の買い物依頼が妻から来る。

 

「何だろう」と思っていると

そこからしばらく妻が思いついた

買ってきて欲しいものが送られてくる。

生鮮品から保存がきくものまで

種類はバラバラ。

 

週末に買いものに行ったばかりなのに

何か重大発表でもあったのかと妻に尋ねる。

「4月1日に東京封鎖されるというニュースを見た」との答え。

そのニュースに接して

妻は若干パニック気味になっていた。

 

このようなニュースに接すると、

感情を豊かに表現する妻と、

ほとんど反応を示さない対照的な夫婦。

いつもなら「はいはい」と

話半分に否定してしまう。

在宅勤務や娘の休校といった

新型コロナの対応で疲弊している妻を

刺激するのはまずいと感じたため、

仕事終わりに買い物に行くことに。

 

言われたもの言われた通り買ってしまうと

家の中が収集つかなくなる。

そのため買い物に行く途中、

家の中に何があるのかに頭をめぐらせる。

 

家の在庫と言われたものを比較し、

優先順位が高そうなもののみを

ピックアップして帰るものして帰ることに。

 

買ってないものがある!と怒られるかなと

恐る恐る帰宅すると、

今、欲しいものが大体満たされていたため、

妻の逆鱗に触れることなく、

事なきを得る。

 

一連の出来事からえた教訓は3つ

・一緒になってパニックに陥らない

・相手を否定しない

・相手が望むものは何かを考える

相手のテンションが高まったいるときに

同じテンションになると

視界が狭くなり、相手と同じ角度しか

見えなくなる。

相手に合わせても、

どこか醒めた気持ちを持つ。

相手の情報に同調せず、共感する。

同じ方向は向いても違う角度からの

検討ができる。

 

パニックになったいる相手を

否定しなくて良かったと改めて思う。

感情が昂っている人の意見を

否定すると相手を激昂させてしまい

関係がこじれやすい。

感情が絡んでいる分、修復もなかなか大変。

 

「相手の要求を全て満たせば満足する!」

というわけでもない。

今回の場合、ニュースに接して

とりあえず欲しいものを連絡してきている。

情報の中身は玉石混交で

不要不急のものが含まれている。

 

全ての要求に応えることはもちろん大事。

すぐに言葉に反応する前に、

言われることを受け止めて、

本当に欲しているものは何か?を

考えるスタンスの方に重きを置きたい。

 

どうしてこういうことを言ってるのかなと

思いを巡らす。

行動する前のちょっとした立ち止まりを

大事にしたい。

 

「相手が本当に欲しいものは何ですか?」