蛻変(ぜいへん)の記 ~変化を常態化する~

「チームビルディング」と出会い、自分のあり方と周りへの伝え方を変えることで、周り人が手伝ってくれるようになる。「チームビルディング」の考え方や日々の気付きについて発信しています。

アニメでみたコンクールの世界をリアルで体感する

今日は娘(小二)のピアノコンクールのセミファイナルに参加してきました。

このところ同じ曲を弾いてばかりで、練習にすっかり飽きていたんですよね。
予選のときは練習のときも間違えずに弾けていたのが、
このところは練習でもミスしてばかり。

ピアニストを目指しているわけでもないし、
本人にやる気がないものを無理やり練習させても仕方がないので放置。
決めた回数と本人が練習に満足したら終わりという状態でセミファイナルに向かいました。

予選のときとは違って、会場は600席以上あるきちんとしたホールでの演奏。
女性の参加者はドレスアップして髪型もバッチリ。
親子して初めて参加する本格的なコンクールのため、
アニメで見た「ピアノの森」のコンクール場面と一緒だねぇと娘が語るほど、
他の参加者とは熱が違っていた。

気合の入り具合が違うのは演奏が始まってからも同じ。
我が子の演奏を祈るようにギュッと両手を握りしめて見守る人、
有料の演奏リストを購入し、他の参加者の演奏をチェックする人、
舞台袖に行くまでホッカイロをもたせている人など様々。

私自身はピアノが弾けない上に、娘しか同年代のレベルを知らないため、
子どもたちの演奏に「こんなに弾けるの?!」と驚かされるほど。
娘も「みんな上手だねぇ」とどこか他人事。

肝心の娘の演奏は演奏中に手が止まったり、いつもより早いリズムと音が軽い。
明らかに失敗した演奏。
落ち込んでいるかなと不安になりながら舞台袖に向かうと、
笑顔で駆け寄ってくる。
「どうしたの?」と声をかけると、
「楽しく出来たから満足。失敗したのは飛んできた虫が指に止まったのと飛び続けてたから気になっちゃった」
とのこと。
コンクール独特の空気に流されない様子に親としては「メンタル強いなぁ」と誇らしく思う。

我が家としては完全に記念参加のため、本気度の高い人たちを目の当たりに出来たのはよかった。
自分を相対化するためには上のレベルをしる必要がある。
何かに取り組んでいても自己満足に終わってしまう。
外の世界を知って、やっとPDCAを回せる。

これは親としての自分も同じ。
自分の閉じた世界にいると心地は良いが、今いる場所にとどまってしまう。
自分の能力を過信して他人に対して傲慢に振る舞ってしまう。
針の穴から天をのぞているのと同じ。
親子して自分の見ている世界を広げることができた、日曜の午後。

お山の大将になっているかもと思うのはどんなときですか?