蛻変(ぜいへん)の記 ~変化を常態化する~

「チームビルディング」と出会い、自分のあり方と周りへの伝え方を変えることで、周り人が手伝ってくれるようになる。「チームビルディング」の考え方や日々の気付きについて発信しています。

仕事上の指示に対し、勇気を持って一歩立ち止まる

==============================
2020年12月7日 蛻変の記246号
今日も自分の中に起こった「?」や「!」を書いていきます。
=============================

「来月から月次会議の議題に上げたいので準備をお願いできますか?」

上司と会話している中で出てきた私への仕事のお願い。
仕事上の依頼を上司から受けた場合、どのように返答しますか?

私の答えは「何のために?」です。
正確には「どういう成果を目指して、何のために議題に上げます?」と返しました。
その月次会議は管理職の方々それぞれの職制報告をしてから
部全体が関わっているプロジェクトの状況確認、今後の進め方を検討するというもの。
議題に上げるよう言われたのは後者のプロジェクト状況確認。

私が対応をお願いされたものは部全体で関わるというより、
部の中の一チームが関わっているレベルのもの。
私が関わっているプロジェクトのマネージャーが前段の職制報告で状況は伝えている。
そこでプロジェクトマネージャーが伝えているものに対して、
さらに別枠で伝えるものがないんですよね。

管理職の人たちが集まっている中で時間をとってまでやる必要が自分の中で腹落ちしていない。
上司には上司の考えがあるのかもと思い、依頼事項に対して目的を確認しました。
確認したところ、現状確認しているプロジェクトが来月、本番を迎えるため、
プロジェクト状況確認の内容が薄くなっているから、というもの。
上司の思いは理解できたものの、会議に集まっているメンバーと内容が釣り合わない。
議題を増やしたところで、参加者が何のために会議に参加しているのかといった
当事者意識を持ってもらいにくい。
今ある会議の枠組みを活かすのであれば、現状踏襲ではやる意味がないため、
目的から組み直さないとテーマ選定からやり直すということを上司と相談して仕切り直すことにしました。

こうして文字に起こしてみると、つくづくひねくれた部下だと思います。
素直にハイと言ってやってくれる人であれば、上司としては楽だろうなという思いはあります。
個人的には目的や狙いがわからない依頼に対しては、一歩立ち止まった方が良い気がしています。
何も確認せず進めると、自分の中で理由付けがされていないため、ただやっているだけになる。
行動の背景を問われても自分で言語化できない。
何のためという行動の源泉が弱いと、話を聞いている人にも熱が伝わらないんですよね。
熱が伝わらないと、自分ごと化して話を聞いてもらえないために、会議自体がしらけたものになるように思います。
素直に「ハイ」といってやることも大事だとは思っています。
自分が気持ちよく動くためには「一歩立ち止まる勇気」も必要だと感じます。