蛻変(ぜいへん)の記 ~変化を常態化する~

「チームビルディング」と出会い、自分のあり方と周りへの伝え方を変えることで、周り人が手伝ってくれるようになる。「チームビルディング」の考え方や日々の気付きについて発信しています。

「また、この人のために頑張ろう!」となるかは、たった一言で決まる

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2020年12月16日 蛻変の記255号
今日も自分の中に起こった「?」や「!」を書いていきます。
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チャットで職場の人と雑談をしていたときのことです。
普段は早めに変える人なのに、昨日は遅くまで残っていたのが、
気になったので、声をかけたんですよね。

役員クラスのお客さま相手に上位職の人二人の計三人でプロジェクトの状況報告をしていたらしく、
今後の対応含めて遅くなったとのこと。
「大変やったね」と声をかけながら状況を聞く。
ひとしきり聞いて、「お連れさんでした」と会話を終わらせようとした。
「そういえば」と続けてきたので、何かと思っていたら、
「打ち合わせ中、お客さまからはねぎらいの言葉をいただいたのに、
 自分の会社の人間からは一言もなかったんですよね」と。

しんどい思いをしているときに投げかけられるたった一言。
その一言のありなしでやる気は大きく左右させられると思いましたね。
特にこのお客さまは傍からみていても「人を動かす」というよりも
人がこの人のために動きたい」と思わせてくれるような人なんですよね。

上司に当たる人間の前で認めたり、情報を取りに自分から席に来てくれたりする。
自分がしたいと思ったことをやってるだけとおっしゃっていたのですが、
思いやりを見える形にしてくれるのは、ありがたいもの。
思っていても口にしてくれないとわからない。
「ねぎらい」というたった一言の心の報酬をその場で渡す。
それだけでも報われた気がしますし、「また、この人のために頑張ろう!」という気になる。

適切なタイミングで心の報酬を渡している人もいれば、
心の報酬を渡している現場を目の当たりにしているのに、何も言わない人もいる。
対比が明確なので、余計に信頼貯金の残高を減らすんですよね。

ねぎらいの言葉をかけるには相手のやっていることに関心を持たないとできないもの
その人自身に興味が持てなくてもやっていることのみに焦点をあてれば、言葉はみつかる。
何か一仕事してねぎらいの言葉をかけてもらえないのはやっている方からすると
「興味がない」と言われているに等しい。

今回の件を他山の石として自分の関心を持つ範囲を広げないとですね