蛻変(ぜいへん)の記 ~変化を常態化する~

「チームビルディング」と出会い、自分のあり方と周りへの伝え方を変えることで、周り人が手伝ってくれるようになる。「チームビルディング」の考え方や日々の気付きについて発信しています。

チームに入れるのは自分がやり続けられるものを

=============================
2021年5月24日 蛻変の記350号
今日も自分の中に起こった「?」や「!」を書いていきます。
=============================

「前にも言うたやん」

プロジェクト管理のお仕事をしていると、

「これはどうしたらいいですか?」と聞かれることがあります。

個別具体的な場合であれば質問されるのは分かる。

チームのルールとしてこうしましょうと決めたものを聞かれるときは「おいおい」という気持ちになる。

特に全体の打ち合わせの場で認識して合わせをした後で聞かれると「ちゃんと聞いといてよ」と責める気持ちを抱くことも。

 

そう思うのは一瞬で、自分ごとになったから聞いてくれたと感謝の気持ちに切り替わる。

一度言って覚えてくれたらとは思います。

やりながら言われるのではなく、周知の場で言われても腹落ちはしないですよね。

やる場面になって「どうするんやっけ?」と思って聞いてくれるのはありがたい。

 

気になるのは質問せずに自分ルールで動く人。

これでええやろと自分で判断して行動する。

ルールがないところなら問題はない。

決まりがあるところだと、マネジメントする側としては無視できないんですよね。

 

守って動いてくれている人がいるのに自由を許してしまうと全体が緩んでくる。

Aさんは守ってるのに、Bさんは守らなくてよいとなるとチームでこうしましょうということに一貫性がなくなる。

例外を作らないためにルールを守ってもらうフォローには力を入れています。

 

決めたルールを守ってもらうこと以上に注力しているのはプロジェクトチーム内のルールはできるだけ少なくすること。

個人の判断を少なくするためにはルールを設ける方が楽ではある。

ルールを作りすぎると自分たちの動きをしばってしまうんですよね。

プロジェクトを進めるために決めたルールが自分たちの足かせになる。

 

ルールを管理する仕事が増える上に注意する側が守れないことも出てくる。

言ってるくせに自分ができないとメンバーからの信頼を失うことになりかねないんですよね。

そのためチームのルールは最低限にするのが良いと私は思っています。

 

チームの立ち上げ時期や新たな仕組みを入れようとするときにチームで取り組むルールは一つにした方が良いとも思っています。

チームの立ち上げ時はお互いがよく分かっていない。

そんなときにルールが多いと守ってる守ってないでギスギスしやすい。

共通の土台が作れなくなってしまう。

 

元からあるチームで新しい取り組みを入れるときにもやることは一つにした方が良い。

やることが多いとメンバーに「またか」感が出る。

さらに言い出しっぺができないと「やっぱりな」となり、諦め感が広がるんですよね。

 

新しい取り組みをするときは一つにする。

チームで取り組みやすくするだけでなく、リーダーの本気度が伝わりやすいんですよね。

やることが一つだとやっているかどうかがわかりやすい。

本気で取り組んでいる背中をみせやすい。

周りがついてきていない時も一人でやり続けるとそれだけでもメッセージになるんですよね。

自分の一歩が周りを変えるキッカケになると思います。