蛻変(ぜいへん)の記 ~変化を常態化する~

「チームビルディング」と出会い、自分のあり方と周りへの伝え方を変えることで、周り人が手伝ってくれるようになる。「チームビルディング」の考え方や日々の気付きについて発信しています。

多角的に見るために偏る

「役員をパパがやるんですね」

 

来年度の小学校の地区役員をするにあたり、

担当地区の家庭全てに挨拶に行く。

約20世帯くらいを受け持つが、

三分の一くらい社交辞令で言われる。

 

素直に「そうなんですよ」と

言えれば良いのだが、

心に何か引っかかる。

純粋な言葉ではなく、

言葉の裏を考えてしまう。

 

「ママはやらないんですね」

「ママは楽できていいですね」

「パパが役員の仕事ができるくらい

 余裕があっていいですね」

などなど。

 

相手の言葉をそのまま受け取れない自分。

何に引っかかっているのかを探るために

自分と向き合う。

 

見えてきたのは自分だけのルール。

「子どものことは夫婦共同でやるべき」

「妻がやったら当たり前で、

 夫がやったらありがたいは違う」

「初めから妻がやるという前提はおかしい」

 

我が家は「どちらかがやりたい方がやる」

というスタンス。

そのスタンスへのこだわりが強く、

一般的には妻がやるという前提の考えを

否定していることに気づく。

専業主婦がいる家庭への欝屈した思い。

 

自分の視点をどこかに固定してしまうと、

どこかしらに歪みが生まれる。

自分の中では公平に見ているつもりでも、

出来事の全体像を捉えきれない。

 

出来るだけフラットでいようと思うのではなく、

今この視点で見ているという

自分の立ち位置を確認する。

自分のポジションが分かった上で、

別の視点に移る

偏りがあるからこそ、

反対にはスムーズに動ける。

多角的に見るための一つの方法かもしれない。

 

「自分はどの角度から見ていますか?」