蛻変(ぜいへん)の記 ~変化を常態化する~

「チームビルディング」と出会い、自分のあり方と周りへの伝え方を変えることで、周り人が手伝ってくれるようになる。「チームビルディング」の考え方や日々の気付きについて発信しています。

人のことはよく分かっても自分の状態は自分では気づけない

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2020年9月28日 蛻変の記194号
今日も自分の中に起こった「?」や「!」を書いていきます。
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「これは相手にささらない・・・」

お客さまに提案に行ったけれど、全く相手にされなかったという相談を受けて、
提案資料を確認していました。
話を持っていった方の立場や提案にいたったまでの背景や目的を聞きながら、資料を見ていました。
ペラペラと資料を見ていると、「これは伝わらないなぁ」というのがよく分かるものでしたね。
というのも、書かれている内容がすべて自分視点の整理で、結論も自分たちならこれができますというもの。

こういう状況ですよねとか、提案を受け入れるとこんな未来になりますよといった
相手目線での内容になっていなかったんですよね。
提案のメッセージを一文で要約したものを撃沈したと言っていた相談相手に投げかける
「自分が同じ立ち場でこのメッセージを聞かされたらどう?」

相談相手は「確かに」と言っていましたが、私は別のことが頭に浮かんでいました。
それは昨日の深夜にやっていたS☆1というスポーツ番組のこと。
2006年に開催されたワールド・ベースボール・クラシックという
野球の国際大会で日本代表の二遊間を組んでいた川崎宗則選手と西岡剛選手。
両選手が大谷翔平選手を解説していました。
今年の大谷選手は調子があまり良くないんですね。
その原因を川崎・西岡両選手がバットを持ちながら、
こういった動きをするから、ボールが見えなくなり、
ボールに気づいたときにびっくりしたような動きになるというのを
詳細に解説されていました。
ひとしきり解説を終え、西岡選手が言ったのが、
人のことはこうして偉そうに語れる。けれども、自分がやるときは自分の体がどうなっているのかわからない

人の資料をみて、ああでもないこうでもないと言っている自分がまさにそうだなと。
自分で一人で考えているときは相手の事を思って作っているはずなのに、
結果として独りよがりのものになってしまう。
自分の頭で考えて作ったものを自分でチェックしても、
作ったときと同じ思考で見直すため、なかなか自分の視点から抜け出しにくい。

第一線で活躍していた野球のプロですら、自分の状態を自分で客観視できないため、
客観的に見れる方法を使い修正をしていく。
資料作成でもおなじ。より良いものを提供するために第三者の目に触れる。
目的は理解していても、ダメ出しを受けるのはつらいもの。
痛いことを言われても平気な人に見てもらうというのも大事ですかね

資料をより良くするために誰のアドバイスをもらいますか?